だけれど他の誰でもないアナタの為に
え、ちょっと待った。ストップ。はい、ストップ。
教室をもう一度のぞき込んで見る勇気なんかない。あるわけない。
どきどきどきどき、うるさい心臓。鳴りやまないよ、もうっ!
ゆっくり深呼吸をして、息を整える。すーはー。
そして頭のなかで一時停止状態になっている問題のシーンを巻き戻し。
あ、はい ここです、ここからです。再生ボタン ぴっ。
男性の方は、この学年なら名前を知らない人はいない秀才、田中光樹。通称みっきー。
女性の方は、この学校の男子生徒なら一度は目をハートマークにしてしまう
魔性の女こと鈴木先生。美人。最近彼氏がいるとか噂されてる。
大保先生を捜しに学校中をうろうろしていたら、この2人がいた。
なにしてるんだろ、と思って少しだけ覗いてみたら、キス、して た!
そのあとにバチーンと響き渡ったビンタの音。
キスしてたきすしてた鱚してたってこれは違う、変換間違い。…キスしてた!
それからわたしの頭のなかのビデオは、2人がなんかごにゃごにゃ喋ってて、
聞き取れないし、思考ついてけないし、もう、わけわかんない。
噂されてた彼氏って田中みっきー?うっそだ、まさかあー。そしたらビンタなんてしない。
ていうか鈴木先生は教室でちゅうするような人じゃないよ。
まさか別れ話…?いや、みっきーが鈴木先生の唇を奪ったみたいなきゃーやめてやめて
思考回路は限界の早さでぐるぐる、なんどもみっきーと鈴木先生のキスシーンを再生していた。
声も出ない、動けもしない。
そうしてしばらくしていると、みっきーの「いってー!」という声が聞こえてきた。
はっと思考回路はストップ。だけど条件反射でなんとなく逃げる、隠れる。
そして鈴木先生が教室を出てきた。別になんともない顔をしているところをみると、
今のは嘘だったのだろうか。ねえどうなの。
それから今のはなかったかのように教室の前をさっきと同じように通り過ぎる、のぞき見る。
みっきーと、目があった。なんか、立ち止まってしまった。
…一番やってはいけないパターンだよね。おおおお、ミス。
そのまま目が合ってませんという顔をして過ぎ去ろうかと思ったけれど、
名前を呼ばれてしまった。「やまもとー」、と。
「山本さ、」
「なに?」
「今の見てたしょ?」
「え、そんなことないよ」
「素直にどーぞ」
「…はい。見ました。」
「このこと、内緒な」
「みっきーは鈴木先生のこと好きなの?」
「んあ?野暮なこと聞いてんじゃねーぞ」
そしていつのまにか鞄をしょっていたみっきーは「じゃあな」とわたしに手を振った。
はあ、とつられるように私も右手を振っていた。
…頭の中がいっぱいだ。「内緒な、」だって。なんかむかつく。誰かに言おうかな。
それにしてもわたし何してたんだっけ。
、ああそうだ、大保先生にプリント貰わなくちゃいけないんだ。
はやく、行かなきゃ。
教室をもう一度のぞき込んで見る勇気なんかない。あるわけない。
どきどきどきどき、うるさい心臓。鳴りやまないよ、もうっ!
ゆっくり深呼吸をして、息を整える。すーはー。
そして頭のなかで一時停止状態になっている問題のシーンを巻き戻し。
あ、はい ここです、ここからです。再生ボタン ぴっ。
男性の方は、この学年なら名前を知らない人はいない秀才、田中光樹。通称みっきー。
女性の方は、この学校の男子生徒なら一度は目をハートマークにしてしまう
魔性の女こと鈴木先生。美人。最近彼氏がいるとか噂されてる。
大保先生を捜しに学校中をうろうろしていたら、この2人がいた。
なにしてるんだろ、と思って少しだけ覗いてみたら、キス、して た!
そのあとにバチーンと響き渡ったビンタの音。
キスしてたきすしてた鱚してたってこれは違う、変換間違い。…キスしてた!
それからわたしの頭のなかのビデオは、2人がなんかごにゃごにゃ喋ってて、
聞き取れないし、思考ついてけないし、もう、わけわかんない。
噂されてた彼氏って田中みっきー?うっそだ、まさかあー。そしたらビンタなんてしない。
ていうか鈴木先生は教室でちゅうするような人じゃないよ。
まさか別れ話…?いや、みっきーが鈴木先生の唇を奪ったみたいなきゃーやめてやめて
思考回路は限界の早さでぐるぐる、なんどもみっきーと鈴木先生のキスシーンを再生していた。
声も出ない、動けもしない。
そうしてしばらくしていると、みっきーの「いってー!」という声が聞こえてきた。
はっと思考回路はストップ。だけど条件反射でなんとなく逃げる、隠れる。
そして鈴木先生が教室を出てきた。別になんともない顔をしているところをみると、
今のは嘘だったのだろうか。ねえどうなの。
それから今のはなかったかのように教室の前をさっきと同じように通り過ぎる、のぞき見る。
みっきーと、目があった。なんか、立ち止まってしまった。
…一番やってはいけないパターンだよね。おおおお、ミス。
そのまま目が合ってませんという顔をして過ぎ去ろうかと思ったけれど、
名前を呼ばれてしまった。「やまもとー」、と。
「山本さ、」
「なに?」
「今の見てたしょ?」
「え、そんなことないよ」
「素直にどーぞ」
「…はい。見ました。」
「このこと、内緒な」
「みっきーは鈴木先生のこと好きなの?」
「んあ?野暮なこと聞いてんじゃねーぞ」
そしていつのまにか鞄をしょっていたみっきーは「じゃあな」とわたしに手を振った。
はあ、とつられるように私も右手を振っていた。
…頭の中がいっぱいだ。「内緒な、」だって。なんかむかつく。誰かに言おうかな。
それにしてもわたし何してたんだっけ。
、ああそうだ、大保先生にプリント貰わなくちゃいけないんだ。
はやく、行かなきゃ。
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