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だけれど他の誰でもないアナタの為に
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太陽の形を指でなぞる

この空のした、君は今どこにいますか?

僕は元気です

笑っても泣いても、君のこと考えない時はないよ

ああ、せめて君が苦しい想いをしていないことだけ祈ろうか

君は相変わらずの笑顔で、平気というのだろうけど



届かなくてもいいと一番最初に言ったのにね

君にあいたいよ

神様、神様。

この想いを、この言葉を、風にながしてくれないか?

そうすればきっと、君は気づいてくれるだろうから



(2006.10.15 想いすぎて涙がでるほど)
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汚れてしまった君への想い

憎しみも愛も

ああ、醜いあたし


すべて泡沫の夢のように忘れてしまえればいいのに




(2006.10.15 出会わなければ、なんて)

間に合うのに、逃げたのはさあ、どっち?

結局ぼくらは言い訳ばかりだ

終わりがくるのを望んでちゃ、何も始まらない

動き出せ、間違いなんて知ったこっちゃない



(2006.10.15 涙は風に流せばいい)

眩暈がした。
わたしの名前を呼ぶ声、記憶のある洗剤の香り、
へたくそな笑顔も、真っ黒できらきらした瞳も。
あの日々にタイムストリップしたような感覚。
忘れたふりでいたのに、全部覚えてた。
悲しいことにあなたを好きだったことも、
覚えてた、なにも変わってなかった。
そんなはずじゃ、なかったのになあ なんてため息。

元気?と尋ねたら、元気だよ、だって。
そっか、って言ってそれから言葉を紡げないわたしに
おれさ と口を開いたのはあなた。
結婚するんだ、今幸せの絶頂!
そうなんだと笑って見せたけど、内心すごく驚いた。
自分の心臓が随分ずきずき痛んでいたことに。
でも子供じゃないよ、そう自分に言い聞かせて
おめでとう と音にする。
ありがとうと笑う顔はやっぱりわたしの好きな顔で
どうしようもなくなる、いいなあと感嘆する。

さよならをつげて、ほんの少しだけ泣いて
大きく息を吸う、呼吸を続ける。
へたくそな笑顔を思い出して、
折りたたんで宝箱にしまう
わたしもあんな風に笑いたいな、きらきらって、ね
口角をあげて歩こう、風は背中を押す
うん、前にすすめる

ワタくんという固有名詞は、このクラスの女の子たちのうわさ話の中で
一番ダサいと言われているかわいそうな彼のことを指します。
ですが、かわいそうなのはワタくんではなく、
ワタくんのめがねをはずしたときの抜群のかっこよさをしらない彼女たちのことを言うのです。
そして、この学年でノット・かわいそうがこの私と、ワタくんの友達であり私の幼なじみのオサムです。


同じクラスで、影が薄めのワタくんを気になり始めたのは付き合う1ヶ月ほど前。
今からだともうずいぶん前。
教室でワタくんが読んでいた本を私も一度読んだことがあったのがきっかけだ。
(その本の内容はあまりに難しすぎて私にはちんぷんかんぷんだったのだけど)


「うちのクラスにね、ワタくんって人がいるんだけど」

そうオサムに相談してみたらあっさり「俺メル友だよ」との返事。
なんでも、高校受験の時席が後ろで、その時既にワタくんのかっこよさに気づいたオサムは
ワタくんから半ば強制的にアドレスを聞き出したらしい。

「わたしもメールしたい!」

そう言うとオサムは「いんじゃね?」とかちょうてきとーな事を言って、
「やっぱやめようかな」なんて急に怖じ気づいた私を華麗に無視して、
勝手にワタくんのアドレスをケータイに登録した。

最初こそためらったのだけれど、頑張って2日に1回ペースでメールをして、
次第に学校でも話すようになったりして。私たちは友達になったのだ。
それから、またオサムのキューピットのおかげで私たちは一緒に遊びに行くようになったり…と、
確実に「恋人」という道を歩みはじめました。
手もつなぐし(私から)
メールもするし(大抵返事は「うん」だけど)
デートだってするし(ワタくんはすこし退屈そうな顔してるけど)
一緒に本を読んだりするし (ワタくんは本に夢中になりすぎてわたしの声が聞こえなくなるけど)
別にそういうワタくんだって、わかったから、それも全部好きだと思えたから告白をしたの。
でもね、必死に何度も何度も好きだと私が言っても、ワタくんの口からは聞いたことがなかった。
「どうなの?」って聞いたとしても返事は「里奈と同じ気持ちだよ」って。
じゃあ、彼は私が嫌いだと言えば同じく私を嫌うのだろうか。
 
もやもやは消えてはくれなくて、とうとう私からワタくんへメールをする元気を奪った。
私からしなければ、会わない、メールもしない、ましてや抱きしめあうことすら、ないんだね。
かろうじて毎日3言くらいの話はしたけど、本当にそれだけ。
ワタくん、ねえ、どう思ってるの?


ある日、ケータイが鳴った。
期待して開くと、掲示されるのは「オサム」の文字。
ため息と一緒にメールを覗くと 今から家行く とのこと。
そうしたら部屋のドアが鳴った。「はいるぞー」とオサムの声。
いくらなんでも今すぎるでしょう、まあいいんだけど。

「里奈、ワタが心配してたぞ」
「なにを?」
「お前を。」
「どうして?」
「俺が言わなきゃわかんない?」
「…わかんない」
「ふーん。あっそ。だってよ、ワタ出てこい。」

オサムの背中からワタくんは現れた。
「じゃ、俺帰るから」じゃーなーと言って去ってしまった、オサムくん、かっこじゅうろくさい。
 
「里奈、ごめんな」

ワタくんは、悲しい顔をする。私は首を横に振る。
欲しいのはそんな言葉じゃないんだよ。
沈黙を続ける私にワタくんは困った顔をしてみせた。

「嫌いに、なった?」
「…ずるいよワタくん。私はいつだってちゃんと言ってるよ。好きだよ、って。大好きだよって。
 それなのにワタくんは、何にも言ってくれないよね。
 嫌いなのは私じゃなくてワタくんの方でしょう?」
「俺が」
「手だって私からじゃないと繋がれないし、
 メールだってワタくんから始まったことない。絵文字だってないし。
 それでもね? それでもいいと思ったんだよ」
「……」
「だって好きだから、好きだから大丈夫だと思えた。
 けど、好かれてるって証明出来ることがなにひとつだって私にはないって気づいたの。」
 
そしたら、もう、そこから一気にぼろぼろ、なんだよ。
 

涙がこぼれるのがばれないように、下を向いて一生懸命隠した。
そしたら、いきなりしゃがんだワタくんからのキス。

「俺さ、俺へたくそだから、どうしたらいいかわかんないし、
 照れくさくて、その、す きとかも言えないじゃんか。」
 

「だけど」
ほら、と言ってあたしの右手を自分の胸へと引っ張るワタくん。
伸ばした先には強く打つ心臓の鼓動。

「俺の体が、こんなにもちゃんと里奈を好きだって言ってるんだよ」



ダブルパンチでおどろいて、いつのまにかひっこんでいた涙。
ワタくんは、頬の水分を全部手で拭き取って、それからまた私に優しいやさしいキスをおとした。
 みるみるタコのように赤くなるワタくんの顔わたしが笑うと
「だから嫌だったんだよ」、そうすねたように顔を逸らすワタくん。

「ワタくん、ばか」
「ごめん」
「でも好き」
「おれも、里奈好きだよ」
「さっき言ったこと改善してもらえますか?」
「努力します。愛が、ありますから、ね」

さらっと言う。ふたりして恥ずかしくなって笑いながら手を繋ぐ。
温かいこの手がこの先も繋がっているといいなあ なんて願いを
ワタくんの頬に唇でおとす。伝わってるかな?
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